上野「うさぎやカフェ」のかき氷

 東京もついに梅雨明け。炎天下、汗だくだくになりながら、東京・茅場町で一仕事。その足で、上野の「うさぎやカフェ」に足を延ばすことにした。村長は亀だが、うさぎ好き。

うさぎやカフェは「上野うさぎや」が開いた甘味カフェ。去年7月にオープンしているが、不覚にも村長は知らなかった。穴があったら入りたい夕方、うさぎやに行くと、いつものようにどら焼きを買う人で賑わっていた。だが、そこにカフェらしきものは見当たらない。店員さんに聞くと、「ここから近い別の場所にあります」とか。
         うさぎやカフェ 
         うむむ?

店員さんが教えてくれた湯島方面に2分ほど歩くと、裏通りに「うさぎやカフェ」の横文字のスタンド看板と、いい暖簾が見えた。今どきのモダンな外観。多分、若い人や外国人観光客も視野に入れた店づくり。オシャレだが、ちょっと嫌な予感
         うさぎやカフェ① 
         モダンな外観 

店内は意外に広く、シンプルなテーブルが並んでいた。客が意外と少ないのは時間帯のせいか。メニューから「うさ氷」(870円=税込み)が目に止まった。
         うさぎやカフェ② 
         メニューの一部
         うさぎやカフェ③ 
         シンプルな店内

「うさ氷って何?」
「氷あずきです。ハチミツも加えてます。ハワイの天然水を使った氷を使ってるんです」
「ハワイの氷?」
「超軟水で、ひょっとして日本の天然水よりも美味いかもしれませんよ」

店員さんの対応はいい。「氷あずき」と聞いては逃げられぬ。ハワイウォーターというのも気になる。7~8分ほどで、その「うさ氷」がやってきた。デカい! 白い富士山のような巨大な山。高さはそれほどない。黒茶のドンブリのような器、下には黒茶の皿、それに木匙。見ようによっては、いかにもの光景。
         うさぎやカフェ⑥ 
         富士山のよう

だが、かき氷は氷が柔らかくて上質。しっとり感もある。木匙で崩していくと、あんこが現れた。このあんこが、さすがうさぎや、という美味さだった。一粒一粒がふっくらと柔らかく炊かれていて、風味も甘さもひと味違う。どら焼きのあんこと同じもの。そこにハチミツの風味がかすかに吹いてくる。ハチミツがあんこの風味を損なうのでは?という危惧は当たらなかった。
         うさぎやカフェ⑧ 
         ハワイの天然水氷
         うさぎやカフェ10 
         さすがのあんこ
         うさぎやカフェ11 
         上質の美味

悪くない美味さ。だが、店の造りも含めて、どこかちぐはぐさを感じる。「上野うさぎや」は大正2年(1913年)創業。富山から出てきた初代谷口喜作は「喜作最中」で成功。その後、一枚だったどら焼きを二枚であんこを挟む形を考案、それが東京っ子の舌を魅了した。日本橋うさぎや、阿佐ヶ谷うさぎやは初代喜作から枝分かれしている。

現在は4代目が暖簾を受け継いでいる。どら焼きを海外に広めようと高い志を持っているのは間違いない。だが、それがどこか空回りしていないか? いろんな理由があるのだろうが、やはり「うさぎやカフェ」にどら焼きを置いていないのも不思議だ。
         うさぎやカフェ5 
         秀逸な喜作羊羹

仕方なく、うさ氷に続いて、「喜作羊羹」(540円)を頼んだ。煉り羊羹と抹茶羊羹。これがやはり絶品だった。定番の商品は素晴らしい。だが、それを生かす器がどこか地に足が付いていない気がする。温故知新がどこかズレテいる・・・というのは言い過ぎか。むろんこれは村長の個人的な感想である。上野うさぎやがいい店だけに、惜しい気がする。

本日の大金言。

老舗が時代をにらみながら、新しい試みにチャレンジするのは素晴らしいことかもしれない。だが、それが成功するかどうかは難しい。うさぎと亀の寓話もある。




                 うさぎやカフェ13 





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同感です。私も同じことを聞きました。いろいろ説明してくれましたが、よくわかりませんでした。どらやきは絶対置くべきです。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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