古民家カフェの「一汁三菜」

 古民家カフェがある種のブームになっている。シバの女王から久しぶりに「おもしろい古民家カフェを見つけたわよ。みんなで行ってみない?」とお誘いのメールが入った。シバの女王の情報にハズレはない。フンドシを新しくして、ポンコツ車を走らせることにした。古民家ときたら、ここはやはり越中フンドシで行くっきゃない。

そば仙人、おけさ嬢、上州アネゴも参加、にぎやかなランチ旅行となった。埼玉の北東の果て、加須市の田園地帯の一角、油井ケ島地区にうっそうとした森が見えた。遠くに菖蒲モラージュが見える。

「あの森がそうよ。ちょっとわかりにくい場所だけど、敷地が凄く広い。築百年以上の壊れかけた繭小屋(まゆごや)を改装したカフェで、まずはその建物に驚くわよ。米も味噌も完全無農薬で、畑ではイチジクの栽培もしてるの」(シバの女王)

「そりゃあ楽しみだよ。米と味噌は日本の原点だからなあ」(村長)

「感動したら、佐渡おけさを踊っていい?」(おけさ嬢)
         くくりカフェ 
      おっ、築百年以上の古民家
         くくりカフェ① 
       昔まゆ小屋、今カフェ

田んぼの中の広い駐車場にポンコツ車を置くと、大きな古民家のある広い敷地に入った。タイムマシンで遠い、田舎の親戚の庄屋を訪ねたような気分。店名でもある「繭久里(くくり)」の木の看板が下がった玄関から上がると、そこはグラビアにでも出てきそうな別世界だった。見方によっては今どき流行の古民家カフェ。中の改装はものつくり大学の学生も手伝ったそう。あちこちにオシャレな仕掛けがある。
       

         くくりカフェ③ 
         ランチメニュー
         くくりカフェ3 
         ゆったり店内
         くくりカフェ④ 
      卵かけごはん定食もある

桐のテーブルに腰をどっかと下ろしてから、ランチメニューを見る。板敷の床が心地いい。全員が「香り豚のしょうが焼き定食」(税込み1000円)を選んだ。他にオムレツなどもある。一汁三菜の無農薬料理。10分ほどの待ち時間で料理がやって来た。
         くくりカフェ⑥ 
       香り豚のしょうが焼き定食

まずは赤だしの味噌汁。自家栽培した大豆を使った手作り味噌の風味が鼻腔をくすぐった。味付けがやや濃い。具はキャベツ、人参、玉ネギで、まずまずの素朴な旨さ。それ以上に懐かしさが立ち上がってくる。  
         くくりカフェ⑧
         赤だし味噌汁
         
くくりカフェ⑨ 
        香り豚と自家栽培野菜
   
メーンの「香り豚のしょうが焼き」へと箸が向かう。香り豚とは加須のブランド豚で、きれいな脂身と柔らかな肉質が特長。そのバラ肉のしょうが焼きは大きなスライス切りが三枚ほど。玉ネギと一緒に炒められていて、そのためか味付けがかなり甘め。肉の旨みは確かにひと味違う。きれいな脂身も好感。だが、村長には甘すぎる。
         くくりカフェ10 
         脂身もイケる

売り物の一つ、炊き立てのご飯は、見るからにツヤがあり、真珠のようにも見えるほど。「漢方農法」(漢方薬を米作りに使用)で作った自家栽培のコシヒカリで、噛んだ瞬間、ふくよかな旨味と甘みが口中に広がるのがわかった。柔らかめだが、上質な無農薬米だとわかった。
         くくりカフェ⑦  
      炊きたて漢方農法米

ご飯の量など女性客を意識しているのか、ボリュームがやや物足りない。お代わり自由(二杯までとか)にしてほしいところ。野菜サラダやモロヘイヤのピリ辛煮、タクワンなど漬け物など脇役陣も悪くない。

細かい部分に改善の余地はあるが、今年5月末にオープンしたばかりだそうで、それを勘案すると、これからどんどんよくなっていくと思う。建物の雰囲気を含めて、埼玉でも有数の古民家カフェになる可能性は十分ある。

おけさ嬢がいつの間にか踊り始めていた。ありゃりゃ。村長も立ち上がる。繭小屋が民謡酒場になるのは時間の問題だった。

本日の大金言。

古民家カフェもサバイバル時代に入っていると思う。他とは違う何かをどう打ち出して行けるか。それが生き残りのカギとなる。


                 くくりカフェ12
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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