初体験「台湾マンゴーかき氷」の驚き

 リオ五輪に甲子園。テレビの前に釘づけの日々だが、ヒートアップする頭を少し冷やしたい。で、今回ご紹介するのは台湾の天然マンゴーかき氷。かき氷好きの村長だが、これまで「台湾かき氷」には近づかなかった。なぜか?

清少納言の枕草子にも登場するかき氷。いわば日本の伝統氷菓子である。台湾のかき氷はおそらく、日本統治時代に誕生したものと思われる。それ故、どこかでまがい物、というイメージを持っていたと思う。さらにメディアでブームとして取り上げられるたびに、へそ曲がりの虫がむくむくと起き上がり、「ルビー・モレノやシジミの醤油漬けは好きだけど、そんなもん、ケッ」と背を向け、日本の美味しいかき氷探しに奔走していた。何という傲慢(ごうまん)、何という無知。

東京・秋葉原に行ったついでに、今年のGWにオープンした、あの「マンゴーチャチャ」のアキバ店を覗いてみることにした。「マンゴーチャチャ」は台北で「アイスモンスター(冰館)に次ぐ人気店で、一昨年2014年4月に日本初上陸、東京・原宿で産声を上げた。その後、有楽町イトシアに2号店ができ、そして、ついにオタクのメッカ・アキバに3店目が誕生した。
          マンゴーチャチャ3 
          国籍不明の入り口

中国通の友人からその存在を聞き、「一度食べてみるといいよ。マンゴーの美味さに驚くよ」とすすめられてもいた。アキバ店は「マンゴーテラス カフェ&ダイニング」という店名で、かき氷だけでなく、カフェレストランとして、夜はワインやビール、料理も出している。「マンゴーチャチャ」の新しい展開でもある。

午後1時過ぎ、ようやくたどり着く。AKB劇場の並びの小さなビルの6階にあった。炎天下、AKB劇場の入り口にはアキバ人種がわらわらとたむろしていたのに、モダンな店内には客がほとんどいなかった。立地条件がよくないのでは、というのが最初の感想。メイドカフェに負けない可愛らしい女性スタッフが3人ほど。
          マンゴーチャチャ 
       あれっ、客が少ない
          マンゴーチャチャ① 
          マンゴーかき氷メニュー

スイーツのメニューから「モテキ」(税込み920円)を頼むことにした。マンゴーかき氷には3種類あり、「元カノ」(同1280円)などというおかしなネーミングもある。「元カノ」は別れた彼女との思い出を楽しく思い出させるほどおいしい、という意味だとか。遊び心もある。

「じゃあ、モテキってどういう意味?」
「これを食べるとモテキ(モテる時期?)が来るんですよ」
「へえ~、それはうれしいなあ。自民党のモテキと関係なくてよかった(笑)」
などと別の女性スタッフと意味不明なやりとりしていると、その「モテキ」がやって来た。
          マンゴーチャチャ② 
          絶景のモテキ
          マンゴーチャチャ③ 
        オムライスではありません
          マンゴーチャチャ⑨ 
          これが削り機?
          マンゴーチャチャ⑧ 
          後ろから失礼

白い三日月形の磁器皿の中央にマンゴーかき氷が山となっていた。日本のかき氷とは違って、白い部分がまったくない。きめ細やかさが見て取れる。頂上にはちょこんとハートのマシュマロ。左のふもとには角切りされたマンゴーそのものがどっさり。最高ランクの天然マンゴーだそう。さらに右手にはマンゴーアイスクリーム。初めて見るマンゴーの満艦飾。うーむ。しばしニラメッコ。
          マンゴーチャチャ④ 
          このきめ細やかさ
          マンゴーチャチャ⑤ 
          た、たまらん

かき氷は日本の「雪ノ下」のかき氷と同じ製法のようで、マンゴーそのもののジュース(練乳も入っている?)を削っている。そのあまりのきめ細やかさとマンゴーそのものの濃厚な風味に驚かされた。とろりとしたマンゴーの酸味とそれを上回る甘み。歯に滲みるとか、頭がキーンとするかき氷とはレベルが違う。まったく新しい氷菓子だと思う。
          マンゴーチャチャ⑥ 
          うむむ天然マンゴー
          マンゴーチャチャ⑦ 
       マンゴーアイスクリーム

角切りの天然マンゴーはシロップ漬けしているのでは、と思うくらいの密度。さらにマンゴーアイスクリームのジェラートのような上質の美味さ。これまで「台湾かき氷」に抱いていた格下扱いがあっという間に崩れ去っていた。これは天国に近い味ではないか? 桃源郷とはひょっとして台湾マンゴーかき氷のことを差しているのではないだろうか。ルビー・モレノ、シジミの醤油漬け、マンゴーかき氷・・・。

たとえ台湾かき氷のルーツが日本にあったとしても、台湾の変換能力の高さに素直に脱帽することにした。中国通の友人にも感謝せねばなるまい。1000円以下というのも好感。「台湾かき氷、恐るべし」という他はない。ところで、ビビアン・スーはどうしているんだろう?

本日の大金言。

かき氷の新しい店が続々誕生しているが、値段の高さも目に付く。せめてラーメン一杯の料金程度に抑えてほしい。地方にはそうした名店がまだまだ残っているのだから。




                  マンゴーチャチャ10 





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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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