箱根の秘伝いなり寿司

 久しぶりにメディア仲間と箱根一泊宴会ツアーとなった。ここにはとても書けない裏話で盛り上がり、二日酔いの頭で、翌朝三々五々、村長は帰国中の北欧先生と「若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」展を観に岡田美術館へ。

入場料が2800円とかなり高い。83年ぶりに再発見された伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」他を堪能したが、最も心ときめいた(?)のは「18歳未満は入場できません」コーナーだった。北斎や歌麿の作品にこの道のスペシャリスト北欧先生もしばし見入ったまま動かず。むろん村長も棒立ち・・・。
          岡田美術館 
          岡田美術館

その後、ランチとなったが、岡田美術館のレストランは高いので、バスで彫刻の森駅へ。そこにある「かっ平寿司」の暖簾をくぐることにした。2か月ほど前、この店の前を通り過ぎたとき、入り口の「秘伝 特製いなり」の大看板が気になっていたこともある。秘伝って何だ? 北欧先生も「ここでいいよ」と中折れ。
          かっ平寿司 
          ランチはここ
          かっ平寿司② 
          いい寿司屋さん
          かっ平寿司③ 
          直球勝負

入ると左手が4席ほどのカウンターで、右手にはテーブル席が3つ。座敷もあるようだが、ランチタイムは使っていないようだ。にぎりや穴子寿司も美味そうだったが、やはりここは初志貫徹、秘伝特製いなりが3個と太巻きが4個入った「太巻きいなり」(税込み750円)を頼んだ。北欧先生は「すけろく寿し」(530円)。つい見栄を張って、味噌汁(250円)も追加で頼んだ。

ふと気がつくと、狭い店なのに、外人客が多い。いつの間にかイタリア人らしい4人組やアングロサクソン系の美女3人組などが次々に入ってきた。ガイドブックにでも記載されているのか、女将がそのたびに「ウオーター オア グリーンティー?」と聞いていた。店主(二代目)が黙々と客の注文をさばいている。
          かっ平寿司④ 
          秘伝の登場だす
          かっ平寿司⑤ 
          絶景かな

15分ほどの待ち時間で、「太巻きいなり」がやって来た。秘伝いなりは見た目は関東の俵型いなりだが、薄口醤油を使っているのだろう、お揚げの色が関西風で薄い。ガブリと行くと、かなり甘い。きれいな甘さで、関西のような出汁感はない。お揚げ自体が薄くて、関西とも東京の神田志乃多寿司の重量感とも違う。
          かっ平寿司⑦ 
          秘伝のいなり
          かっ平寿司⑧  
          ちょいと失礼

酢飯は「無農薬米」を使用、炊き方も透明に立っていて、美味い。よく見ると、甘酢生姜のようなものが入っていて、その食感が悪くない。女将に聞くと「レンコンです」。シンプルに甘いお揚げとの相性も悪くないが、全体的にはやや物足りなさも残る。むろん好みの問題だが。
          かっ平寿司5 
          うっすら黒ゴマ?
          かっ平寿司4 
      ジャーン、またも失礼

3個のうち1個には黒ゴマが入っていた。白ゴマは多いが、黒ゴマというのは珍しい。太巻きはボリュームがあり、具はかんぴょう、卵焼き、キュウリ、桜でんぶという定番もの。フツーに美味い。味噌汁は豆腐とお揚げの味噌汁で、カツ節と昆布の出汁が効いていて美味。
           かっ平寿司11 
          太巻きだす
          かっ平寿司12 
          たまらない・・・

「あのう・・・秘伝って何ですか?」
女将に直球で聞いてみた。
「先代からの継ぎ足しの割下のことです。それでお揚げをじっくり炊いているんですよ」
とのこと。

北欧先生が「割下っていうのは珍しいね。すき焼きじゃあるまいし」と独り言のようにつぶやく。勘定を済ませてから、外で待っていると、英語の堪能な北欧先生が遅れて出てきた。

「何でこんなに外人が多いか、気になってアメリカ人らしい客に聞いたら、ガイドブックに載っているわけじゃない。彫刻の森美術館の帰りに寿司屋があるってんで、店構えで入ってくるんだってさ。外人は寿司が好きだからね」

聞いた相手が美女3人組だったかどうかは聞き損ねてしまった。北欧先生は詩人だが、歌麿でもある。

本日の大金言。

箱根は江戸時代まで東海道の難所だった。関所では「入り鉄砲に出おんな」が厳しく吟味され、江戸と京・大阪を結ぶ重要ポイントだった。そのためおいなりなどの食文化が、独自の文化を作ったとしても不思議はない。



              かっ平寿司13 




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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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