笠間日動美術館のオムライス

 NHK総合で笠間日動美術館を紹介していた。ピカソの婦人像が特別公開され、ルノアールやマティス、シャガールなどのコレクションも魅力的だった。アンディ・ウオーホルの「C夫人像」も衝撃的だった。これは行かずばなるまい。

茨城・笠間には何度も行っているが、ほとんど陶器を見に行くためだった。恥ずかしながら、笠間日動美術館には行ったことがない。絵画好きの村民2号は「どうせ銀座日動画廊の趣味みたいな美術館よ。きっと大したことないよ」などといなしていた。村長もそう思い込んでいた。大きな間違いだった。
         笠間日動美術館① 
    笠間日動美術館入り口
         笠間日動美術館4 
    竹林の先にワンダーな世界

決めつけと先入観ほど恐ろしいものはない。世界を見失ってしまう。赤いものも黄色に見えてしまう。ポンコツ車を飛ばし、2時間半後にようやく到着。たまたま「北大路魯山人」の企画展も開催していた。予想以上のスケールと入館料の安さ(大人1000円)、それに混雑がないことなど、ちょっとした目からウロコだった。約3時間ほどかけてフランス館、企画展示館、パレット館を堪能。そこでお腹の虫がギャアギャア鳴いたので、遅めのランチとなった。

で、今回取り上げるのは、この笠間日動美術館のカフェで食べたオムライスである。先日、東京・上野の都美術館で「ゴッホとゴーギャン展」を見た後に食べたのもオムライス。コスパ的にガッカリもので、美術館のレストランに期待しすぎると世界がゆがむ。性格もゆがむ。財布もゆがむ。
         笠間日動美術館② 
         カフェ・ド・ラウンジ

企画展示館の3階にある小さくてモダンな「カフェ・ド・ラウンジ」へ。メニューはシンプルなもので、凝った料理はない。村長は「オムライス」(税込み560円)、村民2号は「ピザフリッター」(コーヒー付き780円)を頼むことにした。オムライスには飲み物が付いていないので、村長は紅茶(380円)も頼んだ。
         笠間日動美術館③ 
       メニューはシンプル
         笠間日動美術館3 
         モダンな店内

10分ほどでいい匂いを放ちながら「オムライス」がやって来た。白い大皿に絵にかいたようなオムライス。ボリュームはまずまず。トマトケチャップがたっぷりとアーティスティックにかかっていた。
         笠間日動美術館④ 
         美術館のオムライス
         笠間日動美術館⑥ 
         すでにアートだ
         笠間日動美術館2 
         美味そう

「ここ、いいロケーションね。緑の山々に癒される。これだけで半分満足よ。魯山人もよかったし、フランス館のマティスやルノアールもよかった。人が少ないというのもいいわ。ここはホント穴場ねえ
         笠間日動美術館⑦ 
         美味の亀裂

ピザフリッターを頬張りながら村民2号。来る前の辛口はどこかに消えている。オムライスは多分チルドを温めたもので、それなりの旨さだが、値段を考えると、悪くはない。卵は2個程度、チキンライスは柔らかめで、小さめのチキンが数個、マッシュルームやタマネギの姿は見えない。だが、グリーンピースが10個ほど。贅沢を言わなければ、コスパ的には都美術館のレストランよりいいと思う。
         笠間日動美術館10 
       いい匂いとビジュアル
         笠間日動美術館⑨ 
         グリーンピース!
         笠間日動美術館11 
      オムライスは不滅だ

「トータルで考えると、こっちの方が全然いいわよ。美術館自体が予想よりはるかによかった。食べるところがここしかないのがちょっと残念だけど、仕方がないわ」

「美術館に行くのなら食事は外でした方が外れが少ない、ということかなあ。目と舌、両方を求めるのがそもそも間違いということかも」

「今度は弁当でも買って安く仕上げましょ。その方が絵の感動も倍増するかも」
「稼ぎが悪いって言いたいんだろ? ここにもC夫人がいたよ・・・Cはチープ志向って意味・・・」

「わかってるなら、それでいいのよ。チープな村長さま」
「・・・・・・」

本日の大金言。

都心ばかり見ていると、確かに世界を見失う。中心よりもたまには辺境へ。そこにお宝が埋まっていることだってある。



                笠間日動美術館12
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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