終電過ぎの「白湯塩そば」

 東京・北千住で久しぶりに千住仲間と痛飲、最後はジャズバー「ゆうらいく」で締めるつもりが、終電が間近になってしまった。慌てて帰ろうとしたが、タッチの差で終電を逃してしまった。何というドジ。千住の主が腹を抱えて笑った。ぐやじい。

仕方がない。こういう時はラーメン、に限る。ハシゴの後のラーメンほど旨いものはない。以前から気になっていた東口駅前の「らーめん汐屋」の暖簾をくぐることにした。
         汐屋2 
         いい侘びしさ
         汐屋1 
         いい店構え

ここは「塩そば」が売りだが、数量限定と書いてある「白湯塩そば」(税込み780円)が旨そうだったので、よれよれの指先で券売機で押した。酔っぱらっていたので気がつかなかったが、この遅い時間に数量限定が残っていることが不思議だ。数量限定ってどんな数量なんだ?
         汐屋③ 
         これに決めた

7~8分ほどの待ち時間で「白湯塩そば」がやって来た。白濁したスープにやや茶色がかった脂が浮いている。ポエム。炙りチャーシューが2枚ほど、それにメンマとほうれん草、ナルトが浮いている。それに刻みネギ。いい匂いが立ち上がっている。

以前はこの場所に「味楽」というラーメン屋があり、エンタメ新聞社時代にたまに寄ったりしていた。それが今は「らーめん汐屋 そう壱」に変わっている。秋葉原と水天宮と同じグループのようだが、ラーメン業界の生き残りをかけた戦いは凄まじい。我が身はノーテンキ。
         汐屋④ 
       ほどよいボリューム

さて、「白湯塩そば」。スープは実にまろやか。豚のゲンコツと鶏ガラを強火でじっくりと炊き上げることで、白湯スープが出来上がる。最近は出来合いの白湯スープを使う店も多いようだが、ここはどうか。塩加減もほどよい。こってり感とあっさり感が融合している。メチャウマではないが、アルコール漬けの胃袋にはちょうどいい。
         汐屋⑥ 
         痛飲後の至福
         汐屋10 
         白湯スープ

麺は菅野製麺所の中細ストレート麺で、ほどほどのコシ。もう少し固めで縮れ麺の方が好みだが、深夜のラーメン屋にそうぜい沢は言えない。豚バラのチャーシューは薄めで柔らかい。それなりの味わい。メンマもナルトも特に目立ったところはない。
         汐屋⑨  
         中細ストレート麺
         汐屋⑦ 
         炙りチャーシュー

全体的にはまずまずの旨さで、痛飲後のラーメンとしてはこのくらいがちょうどいい。ハシゴの後にメチャウマのラーメンを食べるのはラーメンに失礼というものではないか。
         汐屋11 
      フツーに旨いメンマ

終電を乗り逃がしてしまった苦味が隠し味となって、一瞬だけだが人生の背中を感じさせる。これこそが深夜のラーメン屋の醍醐味なのではないかと思う。こういう味わいは捨てがたい。食べ終えた後のドンブリの底を見ながら、石川啄木をパロってみる。食いまくれどくいまくれど猶わが胃袋楽にならざりぢっと手相を見る。

本日の大金言。

たまには終電に乗り遅れ、場末のラーメンを食べるのも悪くない。清志郎も唄っている。いいことばかりはありゃしない。



                汐屋12
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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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