居酒屋の街のフルーツサンド

 メディアの最前線で活躍する友人と居酒屋の街・赤羽でお茶することになった。赤羽にはたまに行きたくなる。今年2月には「まるます家」2階で大宴会も行っている。だが、友人は左党ではないので、今回はアルコール抜きのコーヒー。

早めに赤羽に着いたので、前々から行きたかったフルーツサンドの名店「プチモンド」で遅いランチを取ることにした。タイム・イズ・スイーツ。西口を出てJRに沿って北へ500メートルほど緩やかな坂を行くと、どこかパリのカフェのようないい雰囲気のフルーツパーラーが見えた。行列も覚悟して行ったが、意外に混んでいなかった。ラッキー。
         プチモンド 
   赤羽は居酒屋だけではない?

ガラス張りの店内は果物屋も兼ねていて、新鮮な果物がきれいに置いてあった。その向こう側がカフェになっていた。カウンターと大きな丸いテーブルが二つほど。それに4人用と2人用のテーブルがいくつか。ダークブラウンのウッディな世界。サイフォンコーヒーのいい香りが流れてくる。ママさんと女性スタッフが一人。よく見たらアップライトのインテリアピアノも置いてあった。
         プチモンド② 
         いい雰囲気

2人用に腰を下ろして目的の「フルーツサンド」(税込み750円)を頼んだ。自家製ブランドコーヒー(単品450円)も。セットにすると1000円になる。カウンターにはいつの間にか蝶ネクタイ姿のいい雰囲気の店主がさり気なく陣取っていた。
         プチモンド③ 
         よき昭和の匂い

店は元々は創業昭和6年(1931年)の果物屋で、昭和53年(1978年)に「フルーツ&パーラー」に変身している。フルーツサンドはその時からのもの。注文してから作り始めるために、待ち時間は長い。

いつのまにかどんどん席が埋まっている。8割ほどは女性で、若いカップルも多い。何となく地元客のよう。17~8分ほどの待ち時間で、ブレンドコーヒー、フルーツサンドの順でやってきた。コーヒーの香りがとてもいい。
         プチモンド④ 
         おおおの世界

ひと目でフルーツサンドの素晴らしさがわかった。白い長方形の磁器皿に見事なフルーツサンドが6ピース。そのボリュームと生クリーム、果実の組み合わせに目を見張る。思わず「おー、美味そうだ」とつぶやくと、隣の若い女の子二人組がくすくすと笑った。
         プチモンド⑤ 
    イタリアンパセリもポエム

角食パンは近くのパン屋から仕入れているようで、手づかみした途端、弾力としっとり感が伝わってきた。生クリームの量がかなり多い。果物は7~8種類ほどか。イチゴ、リンゴ、オレンジ、バナナ、メロン、細かいパイナップルなどが見える。色からその鮮度のよさがわかる。
         プチモンド⑥ 
         手づくりの技

ガブリと行くと、思ったほど甘くない。多分、果物を引き立てるために生クリームの甘さを抑えているに違いない。パンの柔らかさと手づくり生クリームの抑えた美味さ、果物が絶妙に合わせ技で村長のツボをくすぐってきた。食パンはよく見ると、一部だけ耳の部分が少し残っていたりする。多分計算した職人芸で、このくすぐりも悪くない。
         プチモンド⑦ 
         言葉はいらない
         プチモンド⑧ 
         無礼者め
         プチモンド3 
         絶妙な和音

新鮮なイチゴや旬のリンゴ、オレンジと生クリームが口内でいい和音を奏で始める。ねっとりしたバナナがコントラバスの低音で、「あなた、ここで悶絶してもいいわよ」とささやいてくるような感覚。悶絶したい気もするが、救急車などを呼ばれたら困る。
         プチモンド4 
         美味の断層

ボリュームがかなりあるので、食べ終えると、結構お腹がきつくなった。フォークが欲しい気もするが、わざと置いていないのだろうか? フルーツサンドは手で食べるのが正しいという意味なのか? 意味もなくPPAPが頭の中を流れた。アップルとパイナップルから連想が飛んだのかもしれない。危ないアブナイ・・・。(あまり関係ないが、ピコ太郎の第2弾はイマイチだね。第3弾に期待したい)

時計を見ると、待ち合わせの時間が過ぎていた。慌てて立ち上がり、舌代を支払う。隣りの若い女の子二人組がまたくすくすと笑った。バスター・キートンの気分。私はフルーツサンドになりたい、だよ・・・。

本日の大金言。

プチモンドは「孤独のグルメ」にも登場したらしい。そのことが店内のどこにも張られていない。その距離感もクールだ。




                 プチモンド10 














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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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