横浜中華街の「スーパームーン」

 スーパームーンは終わってしまったが、横浜中華街帰りの友人が手土産に「月餅」を持ってきてくれた。ウマズイめんくい村にとってはスーパームーン以上の贈り物。村長のスイーツ好きを熟知しているので、最近アンラッキーが続いていることを心配して、慰め(?)の意味もあるのだろう。シメシメ・・・甘いが、憎めぬ奴。

それが「華正楼(かせいろう)」の月餅だった。ここは横浜中華街の中でも北京料理の老舗で、創業は昭和14年(1939年)。先日、山口組、稲川会、住吉会のヤクザトップ3が昼食をとった店でもある。そのくらい凄い店。ちなみに一部情報によると、その時の食事は2万円コースで、ふかひれや北京ダックに舌鼓を打ったらしい。うむ。
         華正楼 
         あの華正楼の月餅!

ここのもう一つの名物が月餅。ファンも多く、村長も一度食べてみたかったもの。トップ3が手土産にしたかどうかは不明だが、その名物が目の前にある。食べるのはウマズイめんくい村のトップ2。とっておきの「凍頂烏龍茶」を入れて、賞味となった。

今回取り上げるのは「伍仁月餅(ごもくげっぺい)」(大497円=税込み)と「核桃月餅(ふぅたうげっぺい)」(大519円=税込み)。村長の期待はナッツが一杯入っている「伍仁月餅」。手作り感にあふれた見事な焼き色で、まな板に載せて切り分けると、意外に表面の生地が柔らかい。どっしりとしていた東京・新橋「新橋亭」のものよりもホロと崩れそうになるほど。
         華正楼① 
         まずは伍仁月餅
         華正楼⑤ 
         木の実がぎっしり

中の餡はベースが砂糖と米粉で、期待通りアーモンド、カシューナッツ、ピーナッツ、クルミなど木の実がドカドカと練り込まれていた。それにオレンジピールやレーズンも散りばめられている。ポエム。
         華正楼④ 
         期待がふくらむ
         華正楼⑥ 
         月を思う

口中に入れると、さわやかないい風味が広がり、食べやすい。ナッツ類の歯ごたえがいい。ほのかにゴマとハチミツの香り。だが、「新橋亭」のようなズシリとくる感動がない。甘さも抑えていて、むしろライトな感覚。中華の香辛料もほとんど感じない。これは日本人好みにアレンジされた月餅だと思う。皮生地も美味いが、ホロホロと崩れるのがある意味で微妙。

「美味いには美味いけど、ちょっと期待外れかな。もっと詰まっている感じのものがいいわ」
「柔らかく崩れるのはちょっと意外。手作り感があって、これがいいという人も多いらしいよ」
         華正楼⑦ 
         こちらは核桃月餅
         華正楼⑧ 
         お、お月さま~

もう一つの「核桃月餅」が秀逸だった。手に持った瞬間、ずっしりした重さで、測ると186グラムあった。「伍仁月餅」は136グラムだった。むろん重さだけで判断はできないが、中の黒餡も思っていたよりしっとり感があり、小豆の風味がいい。こちらは甘め。塩クルミがいい歯ごたえで絶妙に絡んでくる。バター、ハチミツ、それにラードが練り込まれているが、いい具合に協調している。
         華正楼⑨ 
         黒餡と塩クルミ
         華正楼11 
         見事な融合
         華正楼10 
         崩れ方の妙

皮生地は柔らかいが、それが中の黒餡といい関係を結んでいる。
「こっちの方が好みだわ。これを食べてようやく華正楼の月餅が美味いと実感できたわ」

「繊細さも感じられる美味さだね。あんこは日本のものには敵わないと思うけど、この月餅は日本のあんこのよさも取り入れてると思う。凍頂烏龍茶は台湾のものだし、日本・中国・台湾がこんなふうにいい具合に共存できればいいね」

「現実は月餅のように丸くはいかないってことね」
「ヤクザの世界も同じかもな」
「ウマズイめんくい村だって・・・」
「もうやめよう・・・」

本日の大金言。

誰しもが(多分)平和を願っているのに、現実は反対の方向へ向かってしまう。空に浮かぶ月を見て、誰もが心を動かされるのに、それを見ている73億もの人間はそれぞれ胃袋を持っていて、別のことを考えている。欲望の歯止めは可能なのか、神さまにしかわからないのが残念である。



                  華正楼12
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赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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