自家焙煎屋の「記念限定ランチ」

 コーヒー好きの村民2号が鼻をぴくつかせて飛んできた。
「加藤先生とコーヒーの美味い『どんぐり』でランチしてきたけど、料理が昔と全然変わっちゃったわよ。ピラフとパスタしかなかったのに、シェフが入ったみたいで、すごーく本格的だった。今度、村長を連れてってあげる。楽しみにしててね」

加藤先生とは元校長先生で、村民2号の年上の友人。かなりのグルメでもある。それから2か月ほど経ったのに、声がかからない。ネタ枯れになりそうだったこともあり、「あの話、どうなった?」と村長。「おごってくれるなら、いいわよ」と村民2号。身内ながら腹立たしい。
         どんぐり1 
         珈琲の名店

埼玉・久喜市青葉にある「自家焙煎珈琲屋 どんぐり」へポンコツ車を走らせた。久喜幸手線沿いに「どんぐり」の看板が見えた。1980年(昭和55年)創業の喫茶店で、コーヒーを生豆から仕入れ、自家焙煎で丁寧に仕上げる。久喜界隈のコーヒー好きには知られた店。村長も数年前に行ったことがあるが、コーヒーは確かに美味いが、料理は単に添え物だった印象。
         どんぐり① 
         手前が焙煎機
         どんぐり② 
         ポエムな入り口

どんぐりの形をしたユニークなカナディアンログハウスの入り口に、メニューボードが置いてあった。「フードリニューアル1周年記念 スペシャルプレートランチ」(税込み1300円)の文字が踊っていた。うむ。ホントにシェフが入ったようだ。

船底を逆にしたような高い天井がユニーク。コーヒーの香りとウッディーな世界に心が落ち着く。BGMはアンデス音楽で、カウンター席と奥がテーブル席になっている。すでに腹立ちは治まっていた。正午ちょい前なのにほぼ満員。カウンター席の向かいに白髪白髭の店主、それに若い男性(同やらシェフらしい)、女性スタッフが二人。さり気ない動きにこだわりがうかがえる。
                     どんぐり④ 
        どんぐりの形?
         どんぐり③ 
         特別バージョン

この「スペシャルランチプレート」がイタリアン風でこだわりの逸品だった。12分ほどの待ち時間で、白い大きな磁器皿がやってきた。色彩がポエム! 野菜サラダ、自家製パン(フォカッチャ)、山形産秘伝豆のコッタチーズ和え、生ハム、ローストビーフ、鴨とポルチーニ(きのこ)と栗のクリームペンネが少しずつ乗っていた。
         どんぐり⑤ 
         こだわり5種盛り

横文字が多いのが気になるが、素材を選び抜いているのがわかった。野菜の鮮度、ドレッシング、ソースも本格的なイタリアンで、シェフはおそらくイタリアンを修業したお方(ひょっとして息子さん?)。バラエティーに富んでいるが、ボリュームは少なめ。主に女性向きに作っているのかもしれない。
         どんぐり⑥ 
         ヨーロッパ野菜?
         どんぐり⑨ 
         イタリア産生ハム
         どんぐり10 
         ローストビーフ

最も気に入ったのは「山形産秘伝豆のコッタチーズ和え」で、上にサーモンのマリネとイクラが乗っていて、秘伝豆のこってり感とサーモン、イクラのバランスがいい。鴨ときのこのクリームペンネもそこそこボリュームがあって美味。あえて言うと、自家製フォカッチャはもう少し大きさが欲しい。
         どんぐり⑧ 
      サーモンと山形産秘伝豆
         どんぐり11 
         鴨とクリームペンネ

「今回は特別バージョンみたいだけど、普段のランチの方が私は好み。前菜とパスタでお腹がいっぱいになるのよ」
村民2号は腹七分目がイマイチらしい。デザートの自家製パウンドケーキと店主おすすめのブレンドコーヒーが来て、ようやく目じりが下がった。
         どんぐり16 
         締めはコーヒー

「また来なきゃね。今度こそ村長がビックリするわよ。どんぐりまなこになるわ
「どんぐりコロコロ・・・その手には乗らん・・・」

本日の大金言。

「どんぐり」は来年1月11日から昼はカフェタイム、夜はフード・ワインタイムに変わるそう。時代は変わる。ボブ・ディランが高らかにそう歌い上げたのは1964年である。



                どんぐり17 


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR