秩父牛の「ローストビーフ丼」

 奥秩父の紅葉の終わりを見に、ウマズイめんくい村の怪しい一行がポンコツ車を走らせることにした。

「紅葉の終わり? いくらへそ曲がりの村長でも少し変よ」
「他にもいろいろ目的はある、ふっふっふ」

紅葉も桜も、いやいや人間だって散り際が一番ポエムかもしれない。途中、長瀞の岩畳の紅葉などを見てから、最初の目的、小鹿野町長留にある「ぎゅうや」でランチすることにした。目的は秩父牛のビーフ丼! 腹が減っては人生も楽しめない。
          ぎゅうや② 
          晩秋の奥秩父

一部情報では土日祝日しか営業していないと言われているが、情報の詰めが甘い。食べログなども「定休日 月曜~金曜」などと表記している。村長は元いい加減記者だが、疑問を感じたら裏取りをする。すると、電話口に出た男性(店主?)が「平日はちゃんとランチ営業だけしていますよ。ネット情報はいい加減ですよ」とのお返事。ちなみに土日祝日は焼肉屋営業をしている。
          ぎゅうや① 
          ポエムな場所

そのランチ。「牛ロース丼」(税込み1000円 サラダ・スープ・ドリンク付き)だけの日が多いが、たまたまなのか「ローストビーフ丼」(同1000円)も表記してあった。これがワンダーなローストビーフ丼だった。

ここは坂本牧場の直営店で、坂本牧場は黒毛和牛と乳牛を交配させた「秩父牛」を100頭ほど飼育している。抗生剤や成長ホルモン剤などを使用せずにビール粕や大豆粕、麦、トウモロコシ、ふすまなどで飼育しているのが特色。障がい者自立支援農場でもある。
          ぎゅうや③ 
          見事なログハウス

広い敷地にログハウスの一軒家。天井の高い見事な店内のテーブル席に腰を下ろして、12分ほど待っていると、注文した「ローストビーフ丼」がやってきた。村民2号の「ロース丼」が遅れて着丼。牛肉のいい匂いが立ち上がる。
          ぎゅうや④ 
          ローストビーフ丼!
          ぎゅうや⑥ 
          こちらはロース丼

ローストビーフ丼はある日とない日があるんですよ。今日はラッキーです」と女性スタッフ。
「最近いいことがないから、きっと神さまが村長に配慮してくれたのよ」と村民2号。
          ぎゅうや⑤ 
          秩父牛のサシ

ローストビーフ丼は見事な秩父牛ローストビーフが幅広の手焼きのドンブリを覆い尽くしていた。下のご飯が見えない。そのボリュームにまず圧倒される。数えてみたら、12~3枚はある。一枚一枚が大きめでしかも厚さが2~3ミリほどある。黒毛和牛の特徴である赤身とサシのバランスがいい。中央部には万能ねぎがパラパラとかかっている。特製だれをゆるゆると回しかける。ポエム。
          ぎゅうや⑦ 
          特製だれをかける

自家製の牛ソーセージが入った温かいスープをひと口飲んでから、ローストビーフにかぶりつく。特製だれはガーリックと西洋わさび(生姜?)の風味が強め。それが温かいご飯と冷たいローストビーフを絶妙に融合させる。一瞬目をつむりたくなる。大事に飼育された秩父牛が村長の舌の上で命を終える。何という哀しいドラマ・・・合掌しながら食べる。食べながら合掌する。何という矛盾・・・。
          ぎゅうや⑧ 
          おおおの世界
          ぎゅうや⑨ 
          にぎり寿司?
          ぎゅうや10 
          天国の時間

ローストビーフは柔らかな弾力と甘みさえ感じられる。食べ終えると、村民2号が「ああ、おいしかった。この季節は寒いからロース丼の方が当たりね。赤身と脂の部位のバランスがいいわ。これで1000円は驚き」と満足顔。

食後のコーヒーを楽しみながら、すでに村長の頭は次の「源作印ワイン」へと向かっていた。創業が1940年(昭和15年)のワイナリーで、世界でも注目のワインを世に送り出している。ここでワインの試飲をしまくるつもり。そうとも知らずに「運転DH」が満足顔で鼻歌などを歌っている。しめしめ・・・。

本日の大金言。

和牛のローストビーフ丼がこの内容でこの舌代というのは驚きである。坂本牧場の基本姿勢も尊敬に値する、と思う。奥秩父の奥は深い。紅葉もいいが、そこで生活する人と接するのも何かの発見がある。




                  ぎゅうや11 









 

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あちらこちらに出没なさって結構なことです。お勤めご苦労様です。後輩としてうれしくもあり、寂しくもあり、複雑な感情が起きます。現役時代のあなたの活躍を知っているものとしては、この程度で満足していることにやや失望も致しております(笑)。いや、満足しているとは思えない。「散り際がポエムだ」などというのは笑わせてくれます。冗談は顔だけにしていただきたい。このままいつまで寝てるんですか?
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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