老舗和菓子屋の驚きのパン

 中学時代のアイドルK子ちゃんと悪がき秀才T君と同級会忘年会。二次会まで走ってしまい、気がついたら午前0時を回っていた。そのため宿屋に帰って朝起きたら、完全二日酔い。朝めし抜き。思い出だけがキラキラしている。K子ちゃんと冬姫が頭の中でクロスしている。

図書館で資料と格闘した後、馬場町通りの「吉田菓子舗」へ。ここは会津若松で村長イチオシの和菓子屋。創業は大正年間だが、二代目の時に(現在は三代目)、創業地の七日町から現在の馬場町に移転している。鹿の子や巴最中など上菓子が絶品だが、もう一つの売りが実はパン、なのである。すべて自家製で、あっという間に売り切れてしまうことでも知られている。
          吉田屋① 
      不思議な老舗和菓子屋
          吉田屋② 
       パンのケースが見える

暖簾を広げず、和菓子屋で自家製パン、というのは全国広しといえども極めて珍しいと思う。吉田菓子舗がパンを作るようになったのは戦後すぐのようだ。それが美味いという評判を呼んで、今ではあんパンやクリームパンばかりではなく、カツパン、エッグサンドなど惣菜パンも置いている。その数、約20種類ほど。
          吉田屋③ 
          ザッツ、クール!

その中でも村長が感動したのはコッペパンの「エッグサンド」(税込み140円)。売り切れる前に駆け込み、ついでに「ウグイスパン」(同120円)と「ピーナツバター」(同120円)も買い込んだ。歴史の滲み込んだ木とガラスのケース棚の中に納まった、作りたてのパンはポエム。
          吉田屋⑥ 
          イチオシ、どす
          吉田屋⑤ 
          ニオシ、どす
          吉田屋⑦ 
          サンオシ、どす

店には食べる場所がないので、神明通りの喫茶店でこっそり遅い朝食となった。まずは本命の「エッグサンド」コッペは小型だが、グラマラス。ひと目でその素晴らしさがわかる。表面には仕上がる前に溶き卵が塗られていて、その艶やかなテカリが何とも言えない。
          吉田屋⑨ 
          遅い朝食
          吉田屋10 
          うむむ
          吉田屋11 
       絶品のタマゴサンド
          吉田屋12 
          パンの美味さ、驚く

ガブリと行くと、パンの美味さが半端ではない。伸びやかなもっちり感と小麦粉の香ばしさが口中に広がる。次にマッシュしたゆで卵が津波のように押し寄せてくる。マヨネーズとマスタード(胡椒かもしれない)がゆで卵の中に潜んでいる。思わず目をつむりたくなる。絶品、という言葉以外思いつかない。1+1が3の世界。

次に「ウグイスパン」へ。あんパンの美味さはすでに何度も食べているので知っているが、ウグイスは初めて。楕円のパンの切れ目からウグイスあんが見える。こちらもガブリ。ウグイスあんも自家製で、皮を丁寧に取って、こしあん状態にしてある。ほどよい甘さ。フツーなら絶品と言いたいところだが、「エッグサンド」があまりに美味過ぎるので、関脇の美味さ、としておこう。
          吉田屋13 
          ウグイス、どす
          吉田屋14 
          丁寧な仕事

「ピーナツバター」はフツーに美味い。いずれもパンの美味さに驚かされる。形もそれぞれ違う。これほどのパンが会津で、しかも売り切れ前にしか食べれないことに歯噛みする思い。ジレンマ。
          吉田屋17 
          ピーナツバター、だべ
          吉田屋18 
          さすけね

とはいえ、だからこそこの店のパンが貴重なのだとも思う。もし東京に出店したら、評判を呼ぶことは間違いない。村長がこれまで食べた東京のコッペパンが色あせてさえ見える。本当だよ、タカヒロくん。コーヒーを飲みながら食べ終えると、ようやく二日酔いが治まった。

本日の大金言。

本当に美味いものは隠れている。表に出ている目立ちたがり屋などそれだけでしかない、と思う。メディアの太鼓叩きの裏側を見ることから始めるのも悪くはない、と思う。




                  吉田屋19 





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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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