黒い蔵カフェの焼きサンド

 会津には3日ほど滞在した。師走だというのに街は活気がなく、湿った雪がチラチラ空から落ちてくる。野口英世青春通りを散策していたら、雲水の一団10人ほどが托鉢修業で歩いている光景に出会った。曹洞宗の修行僧をこうした形で見ることはめったにない。会津の歴史にほんの少し触れた思い。ポエム。
          会津若松② 
          後ろ姿のしぐれゆく

その後をつい付いて行くと、右手に黒漆喰の大きな蔵が見えた。会津では有名な場所。1階がカフェ「会津壱番館」で、2階が野口英世の資料館になっている。元々は第六十銀行の建物で、明治17年の建築。その7年後には会陽医院になっているが、野口英世との縁が深い。
          会津壱番館① 
       蔵カフェ「会津壱番館」へ
          会津壱番館② 
          ええのう

会津若松は戊辰戦争で街中がほとんど消失しているので、この建物は貴重な財産となっている。雲水の後ろ姿に惹かれて歩いてきたが、「会津壱番館」を見た途端、お腹の虫がぎゃあと鳴いた。修行が足りない。

午後2時過ぎていたので、遅いランチをここで取ることにした。たまたま入り口に名物マスターがいたので、「食事はありますかねえ」と聞いてみた。すると、「コーヒーとケーキが売りなので、大した料理はないですよ。サンドイッチくらいならありますが」とのお返事。サンドイッチ好きなので、ここは見逃せない。
          会津壱番館2 
          ポエムやのう

店内はレトロそのもので、和と洋が不思議なくらい融合していた。たまたま雑誌の撮影が入っていた。モデルの後ろ姿を見ながら、旨い珈琲とサンドイッチを頬張るのも悪くない。雲水もいいがモデルの魅力には敵わない。修行が足りなさ過ぎる。
          会津壱番館③ 
          メニューの一部
          会津壱番館④ 
          自家焙煎珈琲

マスターおすすめの「焼きサンド」(エッグ&ツナ&ハム 税抜550円)を頼むことにした。悲しいかな2時過ぎていたので、セットにはできず、「マイルドブレンド」(同400円)を別料金で頼んだ。財布の中の寒風。

10分ほどの待ち時間で、「焼きサンド」とコーヒーがやってきた。コーヒーは自家焙煎で、白磁のカップもシャレている。「焼きサンド」もいい焼き色で、三角形の3種類が白磁の皿に盛られていた。ツマヨウジで一個一個留められている。芸が細かい。
          会津壱番館⑤ 
          焼きサンド、お成り~
          会津壱番館⑥ 
          上様目線

まずはツナ。レタスが敷かれていて、ツナペーストはまずまずのボリューム。会津産レタスの美味さとマヨネーズで和えられたツナペーストのバランスが悪くない。塩加減がいい。トーストされたパンの美味さはフツー。ドリップ式の自家焙煎コーヒーが香り高くてマイルド。
          会津壱番館⑦ 
          いい焼き具合
          会津壱番館⑧ 
          レタスとツナ
          会津壱番館⑨ 
          ほどのよさ

続いてエッグをガブリ。東京流のゆで卵のペーストで、こちらもマヨネーズとのバランスが悪くない。上にキュウリが3切れ。絶妙とまでは行かないが、まずまずの美味さ。
          会津壱番館10 
          エッグもあるべ
          会津壱番館11 
          東京流だべ

最後のハムはボリュームのあるレタスとハムだが、薄いハムが一枚だけ。期待せずにガブリと行くと、マーガリンとマスタードの辛みがレタスの美味さを引き立てている。ハムが一枚しかないことが気にならない。これが一番気に入った。
          会津壱番館12 
          意外な味わい

店の雰囲気が素晴らしいので、それを楽しみながら、食べ終える。ほどよいボリューム。雲水を見た後なので、「足るを知る」という言葉が胃袋の奥からにじみ出てきた。会津藩校「日新館」に什の掟(じゅうのおきて)があったが、その中に「足るを知らなければなりませぬ」はなかった。会津の「なりませぬ」文化は素晴らしいが、どうも堅苦しいね。喝っ!

本日の大金言。

焼きサンドよりもクロックムッシュにした方が美味いと思う。コーヒーとの相性もよくなる。会津のモダンの歴史はアメリカではなく、むしろフランスではないか。幕末の会津藩の陸軍もフランス式を取り入れたはずである。だから何だって? 詮索してはなりませぬ。


                 会津壱番館13 

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

最新記事
カテゴリ
彦作のつぶやき
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR