あの浅草「染太郎」で行列に並ぶ

いくつかの用があり、東京・浅草へ。 浅草寺で参拝をしてから、西浅草の「ギャラリーとべとべくさ」へ。備前焼の新進作家・曽我尭氏から案内をもらっていたので、ちょっくら顔を出す。21人の注目の若手陶芸家の作品が陳列されていて、運がいいことに、ご本人がいらっしゃった。あれこれ雑談後、外に出ると、午後1時近くなっていた。
          浅草② 
          浅草六区でやんす
          曽我尭展 
    新進陶芸作家展(ギャラリーとべとべくさ)

近くに「風流お好み焼き 染太郎(そめたろう)」があることを思い出した。先日、「ぼてぢゅう」でお好み焼きを食べたばかりだが、お好み焼き好きの村民2号が乗ってきた。「一度行ってみたかった店よ」。雷門から浅草寺、六区あたりは混雑がひどく、ランチはどこか裏通りで、と決めていたので、探す手間も省ける。お酒も飲める。しめしめ。
          染太郎① 
          ユーは何しに?
          染太郎② 
          この風情

村長は十数年ぶりの訪問。江戸の面影を残す店先には7~8人ほどが並んでいた。外国人が多い。以前にはなかった光景で、日本に来る外国人が急増していることが実感できる。お好み焼き屋は回転率が悪いので、結局40分ほど並ぶ羽目になった。

「染太郎」は創業が昭和12年(1937年)と言われているが、はっきりした記録がないようだ。「その辺り」ということらしい。現存するお好み焼き屋としては日本で一番古いらしい。過去の常連客には高見順や坂口安吾、川端康成、野坂昭如などそうそうたる作家が名を連ねている。坂口安吾に至っては鉄板に手をついて火傷したという伝説も残っている。無頼派作家らしい伝説、と好感。
 
「相席でよかったら」
「三代目JSoul Brothers」の小林直己似の男性スタッフが申し訳なさそうに言ってきた。で、タイ人カップルと国際交流となった。
          染太郎③ 
          メニューの一部
          染太郎⑤ 
          春が来たなあ

メニューから「豚玉」(税込み760円)、看板メニューの「しゅうまい天」(同760円)、それに「あんこ巻き」(同550円)を頼んだ。むろん、お酒も忘れない。かん酒がないのが残念だが、「原酒(冷) 深山菊」(1合600円)を選んだ。

タイ人カップルと「ハピーニューイヤー!」と乾杯してから、まずは「豚玉」。女性スタッフに手伝ってもらいながら、焼き上がるのを待つ。ソースを塗ってからマヨネーズをかけ、青海苔を散らす。具は卵、豚肉、キャベツ、揚げ玉。うどん粉(たぶん中力粉)の存在感が強い。まさに東京のお好み焼き。関西のようなだし汁が入っていないので、旨味という点では落ちるが、風情という点では得難いものがある。
          染太郎⑧ 
          いい匂い
          染太郎10 
          豚玉の出来上がり
          染太郎12 
          どっしり感

「しゅうまい天」は餅4個を囲むように置き、豚ひき肉、玉ネギ、にんにくを入れて溶いたうどん粉を流して焼く。醤油をかけてさらに焼く。これがモチモチしていて素朴に旨い。
          染太郎14 
          しゅうまい天
          染太郎15 
          モチモチ感

最後にデザート代わりに食べた「あんこ巻き」はここの名物でもあり、こしあんを一列に置いてから、クレープのようにくるくる巻く。これが素直にイケる。こしあんは甘めで、うどん粉との相性がとてもいい。鉄板に残っているソースがくっついてきて、この猥雑さがたまらない。村長の世界。
          染太郎17 
          あんこ巻き!
          染太郎2 
          たまらん
          染太郎3 
          絶妙な味わい

「でも皿の替えが欲しいわ。ソースがくっつくのは興ざめよ。豚玉は悪くはないけど、もっと野菜が欲しい。やっぱりお好み焼きは関西の方が好みだわ」
「この駄菓子屋伝統の味の素晴らしさがわからないとは・・・鉄板に両手をつきたくなってきた(笑い)」
「どうぞご自由に。手が焼けるわねえ。誰も介抱しないわよ」
意味がわかったのか、タイ人カップルがあきれたように笑った。

初春や染太郎のソース跡

本日の大金言。

「染太郎」は昭和12年ごろ、浅草芸人だった林家染太郎の妻はるが家計を支えるために始めた。このはるさんがやり手で、多くの芸人や文化人が慕うように集まってきたという。店にはさまざまなお宝が残っている。



              浅草寺 

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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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