両国の至福「限定豚とろ丼」

久しぶりに朝のラッシュ時に東京・両国へ。ちょうど大相撲初場所中とあって、相撲取りの姿が寒風の街中に見える。両国ならではの光景。目的の一つは 江戸東京博物館で開催中の「戦国時代展」。戦国武将の手紙の細やかな息遣いに心打たれる。まぎれもなくそこに戦国の世を必死に生き抜いた人間がいる。時空を超えて、そのリアリティーに目が釘付けになってしまった。
          江戸東京博物館1 
          タイムスリップ

午後は兜町ペンクラブに用事があるため、早めのランチを取ることにした。東口の「横綱横丁」に入ってみた。よさそうな店がいくつか。その一つに目が行ってしまった。「とんかつ はせ川」。高そうな店構えだが、海老茶の暖簾が悪くない。ランチメニューの下にかの「平田牧場三元豚」使用の文字。その中で「限定豚とろ丼」がうまそー光線を放っていた。どすこい。これは入るっきゃない。
          はせ川① 
          いい店構え
          はせ川③ 
          山形のブランド豚

正午前なのに、村長が入った後、どんどん客が入ってくる。かなりの人気店のようだ。調べてみたら、元々は「とんかつ むさしや」だったようで、4年ほど前に独立、「はせ川」と店名を変えたようだ。
          はせ川④ 
          期待できる?
          はせ川⑤ 
          限定豚とろ丼!

ゆったりしたモダンな和の造りで、奥の厨房には3人のシェフが隙のない動きをしていた。BGMはジャズ。今どき流行のスタイルだが、軽さは感じられない。おしぼりで手を拭きながら「限定豚とろ丼」(1000円=税別)を頼んだ。待ち時間は15分ほど。やや長めだが、雰囲気からしっかりと作っているのがわかるので、いらだたない。
          はせ川⑥ 
          どすこい
          はせ川⑦ 
          横綱か?

これがスグレモノだった。黒い陶器のドンブリをいい色に焼かれた、そぎ切りの豚肉が覆い尽くしていた。脂身がジュウジュウと音を立てているようで、滲み出るきれいな脂分と赤身のバランスがいい。その数、優に20枚はある。端っこにワサビが小さな山になっていた。とろ肉の連なりの下には千切りキャベツ。なめこの味噌汁と、大根の醤油漬けが控えている。ポエム。
          はせ川⑨ 
          ガブリ寄り?
          はせ川14 
          お見事な脂

どすこいとばかりにひと口大きく行くと、豚とろ肉のきれいな旨味とタレがガブリ寄ってきた。タレはシンプルな醤油ダレで、生醤油のままのよう。すぐ後からニンニクの香りが口中に広がる。炊き立てのご飯は硬めで、タレのかかり具合がいい。豚とろ肉はバラ肉ではなく、首の後ろの肉だそう。サシが特長で、食感も柔らかい。
          はせ川10 
          たまらん世界
          はせ川11 
          タレとご飯
          はせ川13 
          まだまだ

ワサビをたっぷりつけて、さらに食べ進む。どんどん箸が進む。ワサビが効いていて、頭のてっぺんにキーンと登って行く。こうでなくっちゃ。一見ぶっきら棒の奥によく考えられた味わいがじわりじわりと押し寄せてくる。
          はせ川12 
          いぶし銀

味噌汁はフツーの美味さだが、大根の醤油漬けは甘めで美味。大相撲と戦国武将と豚とろ丼。両国の醍醐味をすっかり堪能してから、兜町へ急ぐ。そこでとんだ大失態をやらかしてしまった。恥ずかしいので内容は言えねえ、言えねえ・・・。

本日の大金言。

いいことばかりはありゃしない。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ川の丼ぶり。


                  はせ川16 



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惹かれます

実にうまそうですね。両国は遠いのでなかなか行けないのが残念。正月の会津の鰊の山椒漬けにも惹かれました。昔会津若松を旅行したときに食べた記憶があります。その時はさほどうまいとは思いませんでしたが、あれは硬いほうだったようです。
グルメ雑誌にあまり載っていないこうした情報をどんどん取り上げてください。できれば電話番号や地図も入れてください。
プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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