パン作り60年の「カレーパン」

本日取り上げるのは業界で知られたパン職人の店で食べたカレーパン、である。天然酵母の食パンが有名だが、カレーパン好きには見逃せない隠れた名店だと思う。

国立劇場で開演中の歌舞伎「しらぬい譚」のチケットをもらったので、半蔵門へ。むろん3階の一番安い席。正午12時ちょうど開演なので、その前に大急ぎで早いランチを取ることにした。
          国立劇場① 
          春から縁起がいいわい

せっかちな村民2号が、コーヒーとパンの美味い店を希望していたので、一番町の「シェ カザマ」に行くことにした。オーナーは「人を感動させるパンづくり」をモットーにパンづくりひと筋60年という業界では知られたお人。ドンクなどで修業してから、1992年(平成3年)、一番町1丁目に小さなパン屋を開いた。近くのイギリス大使館から食パンを求められるなど、その真面目な仕事ぶりは評価が高い。
          シェカザマ① 
          街のベーカリー「シェ カザマ」
          シェカザマ④ 
      60年のこだわりの歴史

ガラス張りの外観からどこかパリの街のパン屋のような匂い。ドアを開けると、バゲットやグラハム粉を使った食パンなどが見え、調理パンなどもズラリと棚に並んでいた。パンを焼くいい匂いが奥から流れている。時計を見ると、11時20分を回っていた。

レジの前に「出来たて!」の文字が目に入り、ダ円形のカレーパンが列を組んでいた。一個220円(税込)とやや高めだが、ひと目で当たりの予感が走った。ビヨンセのようなナイスバディ・・・揚げたてのパン粉の色と、パン生地、その奥のルーが透けて見えるようだった。
          シェカザマ⑤ 
          カレーパン!

それとピザのような「ドライトマトのフォカッチャ」(同250円)、「スイートポテト」(同350円)を選んだ。ブレンドコーヒー(同350円)も注文する。時間が早いためか、「コーヒーは少しお時間がかかりますが」と女性スタッフ。「どのくらい?」「15分ほど」「お願いします」の会話。伝説のオーナー店主のお姿も見えた。
          シャカザマ1 
          フォカッチャだって?
          シェカザマ⑦ 
          甘きよき夢?
          シェカザマ1 
          急がば回れ

このカレーパンが出来たてとはいえ、ひと肌ぐらいの状態になっていた。手で割ろうとすると、伸びやかな弾力で、ちぎれない。仕方なくガブリと行くと、パン生地の美味さがすぐに伝わってきた。伸びやかなもっちり感と表面のカリカリ感、小麦粉の風味がとてもいい。
          シェカザマ⑨ 
          当たりか?
          シェカザマ4 
          見事な色合い
          シェカザマ2 
          これはこれは
          シェカザマ3 
          すべて上質

ルーも手づくりで、挽き肉(合挽き肉?)と溶け込んだ玉ネギ、人参がこってりと口内にささやきかけて来た。数種類のスパイスが効いている。じっくりと煮込んでいるのがわかる味わいで、ボリューム的にもほどよい。かなり上質のカレーパンであることは間違いない。
          シェカザマ5 
          デカい
          シャカザマ6 
          底がそのまま
          シェカザマ6 
          素朴の極致?

「これは気に入ったわ。いいカレーパンね。スイートポテトもちょっと高いけど、ドシッとした重さで、自然で素朴な甘さが好き。種子島産と書いてあるから、てっきり安納芋かと思ったけど、ちょっと食感が違うわ。別の種類だと思うなあ」

「確かに。余分なものが入っていない。いいサツマイモをそのまま味わっているようだね。村長はもう少し甘くてクリーミーな方が好きだけどね」

「私はとっても気に入ったわ。『ドライトマトのフォカッチャ』はどう?」
          シェカザマ7 
          安くて美味い

「ドライトマトがベーコンに見えたけど、チーズとフォカッチャが合っている。チーズが羽根になっていて、そのカリカリ感が気に入った」

「ヘンなとこに感心するのね。食パンを買いたいけど、ちょっと高いから今日は我慢・・・あっ、早くいかないと。開演まで10分しかない!」
「一句ひねりたくなってきた」
「その頭をひねりたくなってきたわ。ヘタな句なんて聞きたくない。先に行ってるわよー」

寒空や椅子に残りしパンの夢

本日の大金言。

カレーパンほど日本人に愛されている調理パンはないと思う。森下町の「カトレア」(旧名花堂)が元祖と言われているが、諸説ある。元々はピロシキから来ているという説もある。日本人の変換能力がここにも。




                 シェカザマ10 




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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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