箱根の「30センチピッツア」

 「ピザ」ではなく、イタリア風に「ピッツァ」。元箱根の人気イタリアンで、40分ほど待たされてようやくたどり着いた、本格的ナポリ風ピッツァをテーブルに乗せるとしよう。

箱根・強羅で同級会宴会の翌日、二日酔いの頭を抱えながら、大涌谷⇒芦ノ湖遊覧の定番コースをまわり、元箱根でちょうどランチタイムとなった。「美味いパスタを食いたいな」という声が上がり、村長は有名な芦ノ湖テラスへと一行約10人を案内することにした。
          芦ノ湖テラス 
          箱根のナポリ?

ここにある「ラ・テラッツァ芦ノ湖」は箱根でも有名な本格的イタリアンレストランで、土日などは1時間以上待たされることもある。オープンテラスもある広いシャレた建物で、どこか日本離れしている。
          芦ノ湖テラス3 
        シャレた店内が見える

パスタ派とピッツァ派に別れたが、村長は少数派のピッツアを頼むことにした。「マルゲリータ」にしようか迷ったが、フトコロ事情の関係で「アッチュガーナ」(税込み 1100円)を選んだ。ピッツァだけで30種類もある。地場の「箱根四季ビール」(同 700円)も抜け目なく頼んだ。合計1800円ナリ。ちと痛いが、やむを得ない。
          芦ノ湖テラス④ 
          メニューの一部
          芦ノ湖テラス⑤ 
          地ビール

ここは本格的なナポリピッツァを出してくれる。東京・広尾の名店「アクアパッツァテラス」から独立、店名も「ラ・テラッツァ芦ノ湖」と変えている。イタリアから取り寄せた巨大窯を使い、手延べした生地を直火で焼き上げる。燃料が薪というのもナポリそのもの。
          芦ノ湖テラス1 
          七湯ビールだって?

注文してからの待ち時間は12~3分ほど。その間に地ビールをゆっくり飲む。ビールをチビチビ飲むのも悪くない。箱根四季ビールを頼んだのになぜか「箱根七湯ビール」が来た。ま、いっか。ハーフ&ハーフのような炒った麦芽の香りが特徴のビールで、半分ほど飲んだところで、「アッチュガーナ」がいい匂いとともにやって来た。
          芦ノ湖テラス⑦ 
          主役の登場
          芦ノ湖テラス⑥ 
          これで一人前
          芦ノ湖テラス⑧ 
          でかー

デ、デカい。2人前と間違えたのではないかと思うほどの大きさ。優に30センチはある。真っ赤なトマトソース(マリナーラ)をベースにアンチョビ、フレッシュトマト、バジリコの葉などの色合いがどぎつい。どこかレディー・ガガのよう。ポーカーフェイスを歌いたくなる。

生地がナポリそのもので、薄くて、縁だけが盛り上がっている。直火のまだら状の焦げ目がポエム。縁のパリパリ感ともっちり感。
          芦ノ湖テラス⑨ 
          本場の味わい
          芦ノ湖テラス11 
          あーん
          芦ノ湖テラス12 
          裏側もチェック

トマトソースの濃い風味とアンチョビの塩辛さ、オリーブオイル、ニンニクの隠し味などが生地の小麦粉の香ばしさとマッチしている。小麦粉はイタリアから取り寄せているそう。黄と赤のイタリアンミニトマトがいいアクセントになっている。
          芦ノ湖テラス13  
          ボーノ、ボーノ
 
それにしてはボリュームがあり過ぎる。全部で8カットされていたが、何とか平らげると、口の中がナポリになってしまった。モッツァレラチーズがないのが残念だが、これはこれで満足。レディー・ガガの休養宣言が心配だが、最後に残った箱根七湯ビールをグイッと飲み干すと、胃袋の奥からジローラモが「パスタも食べる?」とささやいてきた・・・気がした。何というオチだ。

本日の大金言。

彼は昔の彼ならず。彼女も昔の彼女ならず。だが、ピッツァはナポリのまま。ピッツァの元祖はローマではなく、むろんアメリカでもなく、ナポリなのである。現在のような「マルゲリータ」が誕生したのは1889年と言われている。



                  芦ノ湖テラス15 





名曲喫茶の「卵とツナサンド」

 ロールパンのサンドイッチには夢がある、気がする。角型の食パンは現実的で、どこか銀行マンのようだが、ロールパンはその形状ゆえか、小さな花屋のようにも見える。ささやかな夢がある?

だが、角食パンに比べて、美味いロールパンのサンドイッチに出会うことは少ない。今回取り上げるのは、その極めて珍しい、上質なロールパンのサンドイッチだと思う。
          らんぶる① 
          ここだここだ

中学時代の同級会を箱根でやることになり、有志と新宿で待ち合わせとなった。少々時間があったので、三丁目の名曲喫茶「珈琲 らんぶる」で早めの腹ごしらえをすることにした。先々週もこのあたりでディープな「飲み会議」をやったが、入りたかった「らんぶる」は素通りしただけだった。

その思いが少々残っていたので、今回のトライとなった。クラシックの名曲と美味いコーヒー。それだけで十分で、食べ物はほとんど期待していなかったが、それが大間違いだった。
          らんぶる1 
          地下の先の世界

「珈琲 らんぶる」は東京でも有名な大箱の純喫茶(もう死語だが)の一つで、創業が昭和25年(1950年)。新宿の昭和レトロがそのまま残っていて、地下への階段やシックな赤じゅうたん、天井から吊るされたシャンデリアはどこかヨーロッパの社交場を思わせる。
          らんぶる④ 
          素晴らしき空間?
          らんぶる③ 
       シンプルメニューの奥

「卵とツナのサンドセット」(コーヒー付き 税込み950円)を頼むことにした。角食パンではなく、ロールパンのサンドだったことが好奇心をくすぐった。

それほどの期待をしたわけではない。12~3分ほどの待ち時間でやって来たロールパンサンドに目が奪われてしまった。ツナペーストの想像を超える盛り、ゆで卵ペーストの量・・・それにミニサラダとブレンドコーヒーの香り。うむ。
          らんぶる3 
        ほお~軽く驚く
          らんぶる⑥ 
          手抜きがない

ロールパンはほどよく火が通っていて、パンのいい香りが立ち上がっている。普通のロールパンよりもひと回り大きい。コーヒーをひと口飲んでから、ツナサンドへ。ほとんどツナだけのようなペースト。少しだがオリーブオイルかマヨネーズも入っているかもしれない。ロールパンには多分マーガリンしか塗られていない。
          らんぶる⑨ 
          ツナペーストさま
          らんぶる13 
          ロールパン、マル
          らんぶる10 
        美味のボリューム

直球勝負のようだが、かなり計算されたプロの技で、ガブリと行くと、ロールパンの美味さとテンコ盛りのツナペースト(やや味が濃い)が口内で絶妙に溶け合っていく。いい意味で期待が裏切られてしまった。

卵も素材勝負で、賽の目切りに細かく切られたもの。マヨネーズが前面には出ていず、黄身と白身がいい具合にマッチングしている。その具のボリュームとパンの美味さが周到に計算されている、そんな感じ。
          らんぶる11 
          こちらもウムム
          らんぶる12 
          はみ出る卵さま
          らんぶる14 
          ガブリ後の余韻

ミニサラダもシンプルで余分なものはない。BGMのモーツァルトとゆったりした空間が心地いい。一階が喫煙室(20席)、地下が禁煙席(200席)というのも気が利いている。次回も新宿に行ったら、ここで時間調整することにしよーっと。

本日の大金言。

時間があれば、ロマンスカーに乗る前に、名曲喫茶でいい時間を過ごす。新宿三丁目界わいの楽しみはいろいろあるが、引き出しの中の一つに「らんぶる」のようなオアシスを入れておくのも悪くはない。












                   らんぶる16 

メッツ青木とハンバーグカレー

 本日、テーブルに乗せるのは「ハンバーグカレー」である。ただのカレーではない。

ポンコツ車を飛ばして、ゴッドマザーが住んでいた、群馬・桐生市の留守宅に掃除に行ったついでに、ひょんなことから入った店。これが意外な店だった。

かの日本新聞協会にも加盟しているローカル紙の星「桐生タイムス」が近くにある東五丁目界隈。このあたりは昔ながらのいい店が潜んでいる。織物の町の面影が色濃く残ってもいる。

広い家なので掃除が長引き、午後1時半を回っていた。腹の虫がぴいぴい鳴いている。街なかで生の情報を拾うことにした。

「釜飯もいいけど、カレーがうめえよ。喫茶店というより洋食屋みたいだよ」
          ルポ① 
         一軒家の隠れ家

でっぷり太った地元オバハンの情報で、その「イート喫茶 ルポ」を探す。焦げ茶と白の一軒家。「REPOS」も看板が見えた。日本語で「ルポ」。フランス語で「休憩所」の意味らしい。
          ルポ② 
         カレーだけで9種類
          ルポ③ 
          落ち着く

店内はウッディーで落ち着いた雰囲気。フルートのジャズが流れていた。カウンター席とテーブル席。マスターと女性(奥さん?)2人。時間が時間なので、客は一組だけ。テーブル席に座って、「一番人気」だという「ハンバーグカレー」(税込み 850円)。村民2号は「ベジタブルカレー」(同 750円)。ランチセット(ミニサラダとコーヒー 150円)も付けてもらった。
          ルポ⑤ 
          このボリューム
          ルポ3 
          まずはサラダ
          ルポ⑥ 
          本格的なカレー

この「ハンバーグカレー」がボリューム満点だった。大皿に焦げ茶のカレールーがたっぷりと広がり、隠れるように真っ白いご飯が湯気を立てていた。ハンバーグの姿は見えない。カレーライスだけで9種類あり、「スパイスは10種類ほど使ってます。じっくり煮込んでから、一晩寝かすんですよ」(マスター)とか。
          ルポ⑧ 
          ライスとルー

辛さとタマネギの甘みが濃厚に凝縮していて、悪くない味わい。スパイスが口中に広がる。スプーンでカレールーを分けると、中からかなりデカいハンバーグが姿を現した。自家製のハンバーグで、多分豚挽き肉中心。肉がそのままストレートに伝わってきて、玉ネギなどつなぎの変化球はあまりない。注文を受けてからフライパンでしっかり焼いた気配が漂っている。
          ルポ⑨ 
       ゴジラが隠れていた?
          ルポ12 
          肉の圧倒
          ルポ13 
          直球の肉汁

メチャウマではないが、喫茶店のカレーのレベルは超えていると思う。食べ終えると、ベルトが一つ弛むほどのボリューム。村民2号は「喫茶店のいいカレーって感じかな。ベジタブルは新鮮で、ナスが特に旨かったわ」と中辛の感想。

店は39年になるそう。ふとメジャーリーグの青木宣親(現メッツ)のサインがあることに気づいた。聞いてみると、「オフのときなどここにもよく見えます。奥さんが桐生の出身なんですよ」。
          ルポ15 
          コーヒーは普通

奥さんは確か元テレ東の女子アナ。ほおー、ということは・・・このハンバーグカレーも食べているの違いない。ブルージェーズからメッツに移籍したばかりだが、村長は青木のファンでもある。日本での輝かしい実績と高給を捨て、30歳でメジャーに挑戦、何度も苦難を乗り越えてきた苦労人、青木の頑張る姿が、イチローとは別の感動を与えてくれる。犬も歩けばいい店にぶつかる、である。

本日の大金言。

青木の凄さはめげないことだと思う。メッツでもヒットを量産し始めている。投手ではなく野手でメジャーで成功することは凄いこと。ハンバーグカレーと青木の粘り強く俊敏なパワーはどこかで繋がっている? まさかね。


                  ルポ14

目白通り地下の「パンカレー」

 東京・目白通りは好きな街だ。どこかパリの裏通りにも通じるような趣きがある。いい店がさり気なく隠れている。ぶら歩きすると心がウキウキしてくるから面白い。

キオが少し前まで目白通りの裏手に住んでいた関係もあり、近くに用事があったついでにぶら歩きを楽しむことにした。すでに午後7時を回っていた。「志むら」「寛永堂本店」であんみつでも食べようか算段していると、それを察知した村民2号が数メートル先で「ここがいいわ」と指差した。こうなると逆らえない。
          伴茶夢 
          素通りしそう

気がつかないと通り過ぎてしまいそうな老舗喫茶店で、アンティークな入り口と地下に続く階段、両側の古いランプがどこか中世のお城の一部のような趣きがあった。青ひげ公でも住んでいるんじゃないか?
          伴茶夢2 
          地下への階段

知る人ぞ知る「珈琲 伴茶夢(ばんちゃむ)」だった。大正ロマンの香りもする。村民2号のコーヒー好きは筋金入り。嗅覚も犬並み(?)に発達している。入り口のレトロなショーケースに目が吸い込まれた。
          伴茶夢③ 
          パンカレーだって?

「パンカレー」が浮かび上がっていた。短冊形に角切りにしたトーストの上にカレーがどっかとかかっていた。これは珍しいメニュー。浅草「若生(わこう)」のカレートーストに似ているが、少し違う。

調べてみたら、創業が昭和50年(1975年)で、建物も造りもそれよりもっと古いこともわかった。さすが目白。8種類のコーヒーもこだわり方が筋金入りのようで、チーズケーキなども本格的な手作り。迷わず名物らしい「パンカレー」を頼むことにした。
          伴茶夢④ 
          メニューの一部

この「パンカレー」(税込み 単品590円)、飲み物をセットにすると770円ナリ。リーズナブル! 歩き疲れていたので、アイスレモンティーにしてもらった。村民2号は「ゴールデン珈琲」(450円)。

注文を受けてから作り始めているのがわかった。12~3分ほどの待ち時間。トーストした2枚ほどのイギリスパンを4センチ×2センチほどに切り、その上からドロリとした本格的なカレールーがかかっていた。中央には刻んだパセリがパラパラ、ミルク(ヨーグルト?)も少し流れていた。ミニサラダも添えられている。
          伴茶夢⑤ 
           主役の登場
          伴茶夢⑨ 
       本格的な意外性
          伴茶夢6 
       アイスレモンティー

フォークとスプーンで食べると、複雑なスパイスの効いたルーが口中に広がった。こんがりと焼かれたトースト(バタートースト?)とよく合う。ルーはじっくりと煮込んでいるのがわかる。玉ネギはすっかり溶け込んでいて、合挽き肉の舌触りが「その辺のカレーとはちょっと違うよ」とつぶやいているよう。辛さは思ったほどない。
          伴茶夢4 
          肉ではありません

食べているうちに気がついた。トーストにカレールーがすっかり滲み込んでいるのと、半分だけ滲み込んでいるのと、滲み込んでいないのと・・・その計算された料理人の技に感心させられる。喫茶店でこのさり気ないプロ意識。妙な注釈もない。目白の奥の深さか?
          伴茶夢⑧ 
        ヨダレが出かかる
                                    伴茶夢5 
                                    口の中へ

「コーヒーも美味い。私の目に狂いはなかったわ。村長もよかったでしょ?」
「寛永堂で仕上げにあんみつを食べたいよ。志むらでかき氷も悪くないな」

ゴッドマザーが待ってるわよ。早く帰らなきゃ。徘徊(はいかい)してるかも、よ。心配じゃないの?」
「村長も目白をもっと徘徊したくなってきた・・・」

「別に止めないわ。じゃあね」
「・・・・・・」

本日の大金言。

人生は確かに甘くない。一歩間違えると、苦味に変わる。ほどよいところで折り合いを付けることも重要である。甘辛のさじ加減。






                   伴茶夢10 

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京都展の「いなり・だし巻き弁当」

 おいなりさんとだし巻き。京料理のベースにある粋だと思う。B級なのにA級でもあり、シンプルなのに奥が深い。どちらも出汁が決め手になっている。「野暮」が看板の関東のいなり寿司や卵焼きとはベースが違い過ぎる。むろん、野暮の魅力も手放しがたいが。

東京・新宿で気の置けない仲間とちょっとした飲み会があり、新宿伊勢丹本店で待ち合わせとなった。ちょうど6階で「京都展」が開催されていて、京菓子からサンドイッチまで、京都の名店がズラリと並んでいた。さすが伊勢丹、と感心しながら、いつもの癖で価格を見ると、いずれも安くはない。
          さいき家 
      京都の名店がズラリ(さいき家)
          さいき家② 
        おっ、だし巻き実演中
          さいき家① 
          これこれ

フトコロと相談しながらあれこれ迷った末に、「大徳寺 さいき家」の「いなり寿司だし巻き弁当」(一折 税込み972円)を買い求めた。1000円以内であることと「いなり・だし巻き」に惹かれたからである。

後ろに視線を感じ、振り向くと、京グルメ仙人と本日の夜の主役・コック長が立っていた。わわわ。いつもながら風の又三郎的登場の仕方で、これが不思議な魅力でもある。

「村長、グルメ仙人が冷ややかに見てましたよ。『さいき家』の弁当を買うなんて、お里が知れるって顔でしたよ、むふむふムフフ」
コック長が村長の耳元でささやいた。何という微笑ましい奴らだ。

その後、三丁目の居酒屋でしこたま飲み食べしてから、終電近くにウマズイめんくい村に帰り、翌日の朝食で、この「いなり寿司だし巻き弁当」を賞味した。
          さいき家① 
          朝めし、である

自然な色の大きいだし巻きが2切れ、それにいなり寿司が4つ。

「さいき家」は仕出し専門の料理屋で、創業が昭和8年(1933年)。西陣が華やかりし頃などは、評価の高い仕出し屋だったようだ。現在は時代に合わせて有名デパートなどでも店舗展開をしている。
          さいき家② 
          さすが京都

グルメ仙人はツウすぎて、昭和8年創業の仕出し屋などは「なんや近ごろ気張ってはる店やなあ。京都駅でも売り出してはるわ」くらいの認識のようだ。京都では84年程度では老舗とは言えない。かなんなあ。

だが、だし巻き卵の美味さはさすが京都、というものだった。甘さが控えめというより、ほとんどない。鰹節と利尻昆布出汁がじゅわりと効いている。冷めているのに美味い。ほどよい塩気。ふつうは冷めると出汁が微妙に流れ出て、味が落ちる。それがまったくない。ふわふわのまま。何か特別なつなぎを加えているに違いない。
          さいき家⑨ 
          冷めてても
          さいき家10
          味が落ちていない


 
いなり寿司はお揚げが薄く、かなり甘め。酢飯にはゴボウ、人参、たけのこ、黒ごま、ちりめんじゃこが入っていて、それなりに美味い。以前に賞味した新京極「寿司 乙羽(おとわ)」のいなり寿司が大関だとすると、小結くらいの美味さ。むろん個人的な感想で、フツーに食べたら「うめえ」となるレベルだと思う。
          さいき家⑥ 
          おいなりさん
          さいき家⑦ 
          出汁の効き方

気がついたら、一人でほとんど全部食べていた。村民2号とゴッドマザーが呆れたように村長を見ていた。天井のあたりからグルメ仙人の笑い声が聞こえた気がした。村にも応仁の乱が近づいている?

本日の大金言。

京都は別格だと思う。恐るべき一千年の味覚文化。庶民と殿上人が曼荼羅状にどこかで繋がっている。その下に眠っている怨念の深さ。千年王国の桜の下には屍体が埋まっている。おいなりさんとだし巻きもその上に花開いていると思うが。肩に力が入り過ぎだよ、ぐひひ。




                 さいき家5 



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プロフィール

赤羽彦作村長

Author:赤羽彦作村長
あの!エンターテインメント新聞で記者、デスク、編集プロデューサーとして活躍。思うところあって、原発で揺れるヤポネシアを辺境から見つめ直すべく、イカダを組み、オンボロ旗を揚げ、組織を脱出。荒海に乗り出す。「B級うまいものの宝島」を目指して、櫂をガタガタと漕ぎ出すことにした。一か八か泥船となるか、間違って宝船となるか?
特に麺類と和菓子にはうるさい。「舌の上から斜めに世界を見る」などとほざいている。はっきり言ってバカの3乗である。年齢不詳。乙女座、AB型。村民を募集している。

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